▶第31話迄のまとめ
舞台設定 2007年10月
click▶(基本版)登場人物・用語紹介
りんねサイド
古いマンションで一人暮らしをする中学1年生の鏡花。別居中の母親との関係、居場所のない学校。追い詰められた末、「りんね」として出会った怜莉の部屋で暮らし始める。小学校入学直前より1年に渡る記憶の欠落。留守番時に弟を看取った話。亡き祖父との思い出。「鏡花である事」を隠しつつも、怜莉に語る昔話。正体を明かせない中、鏡花は16歳で結婚すれば法律上、大人になる事を知る。→詳しく🔗ep鏡花
怜莉サイド
強い『秘匿』の影響力を持つりんねの正体が分からない事に悩む様になる。職場である研究施設の「中央」では役割として「死」を割り当てられる。『曝露』の影響力を知らずに使っていた過去に罪悪感を持ち、影響力を封じ望み選んできた。そして過去の自身に対する『罰』を待つ一方で、りんねではない未だ明かされていない「本来の彼女」との普通の暮らしも望む様になり、衝動的にプロポーズをする。→詳しく🔗ep怜莉
「三年。待ってほしいの」
─第30話 りんね(鏡花)の台詞より
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(抜粋)
印章(いんしょう)
誰しもが持つ『影響力』の平均値から外れ『自分もしくは他人に』『大きく影響を及ぼす状態』になった者の背後に現れる目には見えない円。大分類で12種類ある。影響力の使い方等は個人差がある。〜する、〜されるの形で現れるが一方しか使えない事も多く、また『印章』を持っていると自ら気付くケースは相当稀。
下図は『秘匿』の印章。
■於菟(おと)
干支の書の作者。平安時代の人物。第17話で平安の世から現下もなお生き続けていると國村と梶が推測し、第23話では於菟は不老不死というよりも、ちゃんと死んで、ちゃんと生きていると梶が更に推測している。
【登場人物の個別動向】
臥待 鏡花(ふしまち きょうか)
水野花(18)の姿で昼間は働いている。9月迄は週2度、夜の店で勤務し、定期テスト時だけ中学にも通っていた。〈第9話〉の出来事を機に、りんねとして怜莉と暮らし始め、日に日に怜莉への依存心が強くなっている。セリとの話から、子供と知られたら怜莉に迷惑を掛ける事に気が付く。
橘 怜莉(たちばな れいり)
りんねに一緒に暮らす提案をした後、彼女が正体を隠していると知る。手掛かりもなく、悩むものの、時折、りんねの見せる過去から保護心にも似た愛情を抱く。そんな中、「死」を伴う『中央』の閉鎖の義を翌年3月行うと告げられる。
【中央所属メンバー】
朔 桜海(さく おうみ)
17歳時に開かずの間で幼馴染のまりかを亡くし、母親も同じ部屋で亡くしている。父でもある『中央』代表に事情を聞く前に代表は死去。
國村から「死」を伴う閉鎖の義を知らされ、怜莉にはりんねを遺してほしくない旨を伝える。
梶 省吾(かじ せいご)
國村から、あかずの間には宇宙を模した物が閉じ込めてあり、桜海が幼少期に作ったと聞かされる。無人の開かずの間が内側から閉まる場面に立ち会う。長年『中央』に居るものの知らない話は多く、以後、踏み込んで関わっていく。→🔗ep梶
國村 修治(くにむら しゅうじ)
開かずの間と『中央』の補助施設『東睡』での管理者であり、小中生の塾も経営している。母親(故人)は代表の前妻であり、桜海とは異母兄弟であると梶に伝えた。代表の死を告げた際、桜海、怜莉に中央と共に心中する意思を問う。閉鎖の義の回避策として於菟を捜している。
【中央及び東睡関係者】
眞稲 まりか(まいな まりか)
2002年3月に亡くなってるが、2007年の開かずの間の異空間に存在しており、ドアを内側から閉めている。自死する1年前「中央に関わる人達から1年間、忘れられたい」と桜海に頼み、桜海は頼みを引き受け入れた。
松田 百音(まつだ もね)
『東睡』の事務員兼『中央』代表の秘書。本名は夏目百音。仕事では旧姓の松田を名乗っている。國村と付き合っていた時期があり、國村の性格、生い立ち、『中央』についても知っている事は多い。
夏目 千景(なつめ ちかげ)
『中央』敷地内別棟『東睡』内の塾で講師として勤務している。百音の夫で娘がいる。『中央』自体とは関わりを持っていないが、塾での上司である國村以外の所属メンバーともやりとりはある。
八足 独砂(やたり いっさ)
『中央』の補助施設『東睡』内の塾に通う中学三年生。不登校。共働きの両親と、小学生の弟の4人家族。作中で、とある未遂事件を起こすが、怜莉に対して持ってしまった異常感が理由と後に國村に伝えた。
代表/朔 四弦(さく しげん)
『中央』の代表。桜海と修治の父親。前妻の居た事、長男である修治の事を周囲に伝えずにいた。
ツル/椿瑠院(つるいん)
『東睡』の前任の管理者の尼僧。修治曰く育ての親。鬼籍。
朔 初佳(さく はつか)
桜海の母親。(故人)
【中央関係者外】
市村 律(いちむら りつ)
怜莉に、りんねとの関わり方の問題点を指摘する。普通の職場ではない『中央』に就職し、世俗の人間関係を断っている怜莉に思うところがある。怜莉と桜海を自身の職場の旅館昼食に招待した。
夏目 莉恋(なつめ りこ)
夏目夫妻の娘。小学2年生。8歳。金髪のふわふわした髪をしている。ロバが大好き。
セリ/芹沢 希与(せりざわ きよ)
[茉莉]と一緒にスナック『Indo』で働いていたホステス。後に看護師に復職。鏡花を源氏名である茉莉と呼び、姉の様に世話を焼く存在。
真屋 現保(まや ありやす)
鏡花が水野花の名前で働く、真屋治療院のきゆう師。りんねと怜莉双方と連絡が取れる唯一の人物。
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【関係図】
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