物書きの備忘貼
■橘 怜莉と黄金の林檎【Original Sin】
「影響自体に良いも悪いもない。誰かしらの影響を受けない一生は有り得ない。
橘くん。誕生日、年末だったね。それまでによく考えなよ。それで考えが変わらないなら」
橘 怜莉 たちばな れいり
1984.12.30 22歳
長い話を書こうと思った背景にTwitterがあります。
Original Sinを書き始めたのは2021年末。コロナ禍は一般的に2020年3月辺りから。話の終着地の目処はあるけれども、商業分野ではないので自分のペースで執筆しています。
橘 怜莉は「曝露の影響」の持ち主。
影響(influence)→インフルエンサー
つまり、これはインフルエンサーのお話なのです。
そして影響(influence)と同じ語源を持つものに流行性感冒症があります。
影響(influence)→インフルエンザ
この言葉は16世紀の占星術師が流行性感冒症を「天体の影響」1910年のハレー彗星によって発生すると捉えた事に由来します。
全く怜莉くんの説明になっていないのですが、彼は「曝露の影響の持ち主」です。
本来なら「強い影響力」を持つとされる彼は世界を開示する側の役割にあります。
しかし強い影響力を持ちながら影響力を使わないという選択をしている。
選択は性格所以なのですが、要は鈍感になる事で初めて「普通」の状態になれる。普通とは何かには触れません。
怜莉くんの生まれた年は1984年。
1984
ご存知のかたが多いと思います。ジョージ・オーウェルのディストピアSF小説のタイトルです。更にこれを受けてのApple社の伝説的CMがあります。
On January 24th, Apple Computer will introduce Macintosh. And you'll see why 1984 won't be like “1984”.
訳:1月24日、アップルコンピュータはマッキントッシュを発表する。そして、1984年が "1984年 "のようにならない理由がわかるだろう。
相変わらず雑に説明しますが、小説「1984」では、人々は上層、中層、下層と分けられ、仮想の敵に憎悪を持つ様にコントロールされ、言語や思想を統制された監視社会を舞台としています。
話が逸れて来ました。Original Sinに至ってはごく普通の日本の日常が舞台です。
わたし自身が「普通」に対するコンプレックスを持っている為、突拍子もない設定には出来ず、だから怜莉くんもインフルエンサーである事をやめてしまった(元)インフルエンサーでしかないのです。
さて、物語は2007年に始まります。
2007年は初代iPhoneが発売された年です。
Apple社といえば林檎。
食べかけの林檎について、人々は、あらゆるエピソードを語り、今もなお継続的に信じられていますが、デザインしたロブ・ジャノフは以下を述べています。
アラン・チューリングの林檎でもなく、アダムとイブの林檎でもなければ、林檎であるとわかりやすくする為に齧ったのだと。
最も、始まりのエピソードも、いつしか本人により覆される可能性はあります。
では閑話休題。
怜莉くんの誕生日は12月30日。山羊座です。
身長はある程度、決めておかないと、建物、また他者との間で動かしにくい為、174cm前後に設定。低いと云われても高いと云われても、答えに難儀してしまう数値を目安にしました。
誕生日を決めた理由は星座や生年月日は一種の娯楽とされている故。それから、過去を書く上での年齢計算に便利だったからです。
改めての【橘 怜莉】のプロフィール
- 年齢 22歳(2007年10月時点)
- 血液型 (未設定)
- 髪型 黒髪ロング(ポニーテール)
- 身長 174cm前後 体型 細い部類
- 仕事 事務職(監査)
- 職場 寺院(建物は本堂ではなく本殿)
- 出身地 九州北東部もしくは南部
- 好きな色 元は黄色(現在の服や家具はほぼ黒)
- 好きな食べ物 クロワッサンサンド
- 趣味 料理
- 特技 特に無し
幼少期から小学生まではバイオリンを習っていたとのエピソードはいずれ書く予定です。話に出てくる蟹の英語名は(Fiddler crab)→バイオリン奏者。
怜莉くんの初登場はお盆であり、袈裟を着ていますが、次の場面では10月。10月のイベントといえば、ハロウィン。
お菓子と悪戯を天秤にかけられる日です。
姓である橘には複数の意味を持たせています。そのひとつは記紀でもお馴染。
田道間守が常世の国から持ち帰った不老不死の力を持った霊薬が橘の実なのです。そして古来では果物とは、つまりお菓子。橘の実は、お菓子の中でも最上級品。
更に兎が月で杵と臼で挽いるのも不老不死の薬。同じ様に神の食べ物、不死の源として知られる黄金の林檎は、林檎ではなく、柑橘類(オレンジ)です。
そして橘の女と書いて、狐は安倍晴明の逸話。
こういう具合に『名前』ひとつにしても、ありとあらゆる事を詰め込んだ上で、物語は進行します。
そのうち、この頁も書き増やしていくかもしれません。未だ設定の全ても書き終えていないのです。
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