★16.眠り姫の有罪判決
【(雑)学解説集】
眠り姫問題のバリエーションのひとつ。
【眠り姫問題】とは、30年以上、数学界を悩ませている未解決の難問、確率に関する思考実験です。答えが出ない訳ではなく、答えが分かれる、どちらにも異議あり状態が続いているというべきでしょうか。
基本の問題(オリジナル)のWikipediaより、こちら。
実験の参加者である眠り姫は、実験の内容を全て説明され、一日経過後、薬を投与され日曜日に眠りにつく。
眠り姫が眠っている間に一度だけ公正なコインが投げられる。コインが表であった場合、眠り姫は月曜日に目覚めさせられ、質問されたのち、再び薬を投与され眠りにつく。
コインが裏であった場合、眠り姫は月曜日に目覚めさせられ、質問されたのち、再び薬を投与され眠りにつく。そして翌日の火曜日にも目覚めさせられ、質問されたのち、再び薬を投与され眠りにつく。
この時投与される薬は一日の記憶を完全に忘却する記憶消去薬で、次に目覚めさせられるまで絶対に目覚めないという作用がある。 眠り姫が目覚め質問を受ける際、その日が何日であるか、以前に目覚めたことがあるかどうかは決して知ることができないとする。
起こされた時にされる質問とは「コインが表だった確率は幾らか?」というものである。
どちらの場合でも、水曜日になれば眠り姫は目覚めさせられる。水曜日は質問を行わず、実験はそこで終了する。
最終編集: 5 か月前 さえぼー
問題自体はシンプルですが、正直、私は解きたくない……何処から目線で解いていけば良いの……という方が先に来てしまいます。
注目してほしいのは、眠り姫は実験の参加者であり、水曜日に実験が終了とする点。のちにタイトルに使っている『木曜日創造説』に
木曜日創造説
創造主は猫であり、人間は猫の奴隷として作られ、世界は先週の木曜日に作られた。
というあれです。あれ。
一旦、繋げている様に見せて、此処では派生の『眠り姫の有罪判決』をタイトルに使っています。
眠り姫の有罪判決
犯行現場に偶然居合わせた眠り姫は逮捕されてしまい、裁判にかけられている。
証拠を提出した後、裁判官は眠り姫に「この国にはこのような司法制度がある」と告げる。
「あなたはこの裁判所から連れ去られ、刑務所で拘束される。その間、裁判は続き目撃者の証言を聞く。有罪でないと判断した場合、明日の午後10時に刑務所から釈放される。有罪と判断された場合、明日の午後10時に、24時間の記憶の消去を行う人物が訪問する。
刑務所で100夜を過ぎるまで繰り返され、午後10時に解放される。心理学者はこれがあなたに反省し更生する効果をもたらすと私たちに助言している」
眠り姫は自身が罪を犯していないことを知っている。しかし目撃者が嘘をつく可能性があり、裁判所が不当な判決に達する可能性がある。この可能性を20%と推定する。
しばらくして、眠り姫は刑務所で目を覚ます。その夜に釈放される可能性をどのように判断するか?
最終編集: 5 か月前 さえぼー
別の意味で解く気がしない。
いや、あの冤罪事件なのでは……眠り姫視点ではあるのですが、罪を犯していないのに不当な結果が生じていますが……
少なくとも、24時間の記憶は消され、最高でも100夜を過ぎれば解放されるとの希望を与えられているとはいえ、何故こんな目に遭う必要が!?
算数の世界の神様に執着されている存在としては、たかしくんが有名ですが、数学の犠牲者には、眠り姫が居るのでした。
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