☆端午の節句
【(雑)学解説集+】
【(雑)学解説集】は、連載小説のサブタイトルを解説している頁なのですが、今回、番外編も設けました。
相変わらず詳しくは専門家にね🐇との雑なスタンスで雑に説明する点では、他記事と変わりありません。
端午。
端午とは初めの五。
午は五を表し、元は月始めの午の日の意。古くは五月以外の月でも五日は端午でした。
やがて、五月五日を五節句の一つ『端午の節句』とし、祝う様になるのですが、これは月と日の奇数が重なる日を中国では祝日にする風習が由来。
五節句。
人日(一月七日)、上巳(三月三日)、端午(五月五日)、七夕(七月七日)、重陽(九月九日)
奇数であるのは陰陽思想から。奇数は陽の数字、どれも縁起の良い陽数が重なる日付なのです。十一月は何処の話はまたいずれ。
しかし五月は悪月ともされていました。天災や戦乱が重なり、忌み慎む月。
五月五日を悪月の悪日と扱い、薬草を摘み、様々な形で邪気祓いや魔除けに用い、無病息災を願う様になります。
同時に日本でも旧暦五月は悪月でした。降雨により食べ物が傷み、体調不良者も出やすい。
此の時期に田植えが始まるのです。
其処で『さつき忌み』と称し、早乙女は家に籠り、身を清め、田の神様を迎える行事を行っていました。
女性は命を産む存在。作物もまた命。穢れを祓い、身を清め、神様を迎える。
此の習俗『さつき忌み』と、中国から魔除けの知恵と共に伝来した『端午の節句』が合わさり、習合。
中でも香気と薬効のある菖蒲は、邪気を祓う菖蒲酒や菖蒲枕等、多様な使われ方をしただけでなく、武勇を重んじる『尚武』に通じるとし、端午の節句は、男子の節句の面を強めていきました。
女性の節句から、男子の節句となった端午の節句。
現在、五月五日は男女問わずに『こどもの日』との祝日に定められ、端午の節句は子供の節句、との捉え方もされる様になっていってた風です🎏
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