★21.ハーディング現象【(雑)学解説集】

 


 "herding phenomenon"の"herd"は【群れ】と訳する事が出来ます。


 多数派(集団)に同調する事により、『安心感を得られる』『孤立を避けられる』『考える行為から解放される(楽)』とのメリット故に、


 無意識に『多数派の意見』や『集団の判断』を重視し『多数派や集団の言動』に追随する傾向のことです。


 雑に言えば、人は『多数派の真似っ子』に安心を得るという話です。


 お察し通り、この心理はビジネス戦略にも使われております。


 【ハーディング現象】では、安心安全他責メンタルを売りにし、定番、量産型に辿り着かせます。


 相反する様ですが、流行の素のひとつです。


「皆が買っているから」「行列が出来ていたから」と選んでしまう理由はこれ。


 つまり、皆が右に行くなら、とりあえず右でも良い。


 しかし『間違える時も皆一緒』という危険な面もあるのです。 


 


いじめ問題を

ハーディング現象で考える



 各個人に『合理的な判断』や『自己の決定』(主義主張や正義)が例えあったとしても、


 周りと違う言動や反応をし、少数派になる事、それが状況不利かつ孤立リスクを招くどころか、即死活問題に発展してしまう可能性があるとしたら。


 『多数派』をみつけて、『皆』をみつけて、真似をする事で得られる


 【個人の判断の不安 < 皆と同じという安心】の為に


 無意識(本能)に動かされた結果。

 

『無視/いじめ/加害行為に参加する集団』が多数派であるのなら。

 

 気が付いたら、その集団に自分も属してしまっていたりするのです。

  

 すると、やがて間もなく、


 判断や決定、意見が多数派仕様になっていき、


 個人は思考を停止します。


 集団の一員になれば一蓮托生。


 問題が起これば、紛う事なき、あなたも勿論『問題集団のメンバー』なのです。


 何もしていなくても、本当は興味すらなくても『群れる』『属する』というのはいうのはそういう事。仲間ともまた違うニュアンス。


 難しいけれども『個人』と『集団』を見続けて、


 自分の『選択』と『決定』の在り処を確認し続けて、


 『自分の状態』の確認を怠らない事が大事になるのかもしれません。


つまりやばいと気付いたら離れる方向に動ける様に『集団の外』の力を借りる)


 それから『問題集団』に向き合う周囲もまた


 多数派や集団の構成の大部分は『真似っ子』である事を理解し、


 捜してみるべきがあるのなら『発端になった人物』なのかもしれません。


 「私は何もしてない」「皆と同じ事をしていただけ」「其処に居ただけ」


 そうだとしても


 怪談話にたまに出てくる【話を聞いた人の元にもやってくるタイプの幽霊】が


【知っているのに何もしてくれない人も当事者カウント☆】をしてくるさまに似ています🐢✨


 さて。その流れに加わりますか。


 雲行きが怪しくなれば、離れられるだけの余力は残していますか。


 ちょっとわたしにも難しい今回の雑学でした🤏


第21話.ハーディング現象


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