★18.松明持ちのウィリアム【(雑)学解説集】
松明持ちのウィリアムとは、ウィルオウィスプ(will-o'-the-wisp)の事。
世界各地に存在する、鬼火伝承のひとつです。
【wiii】はウィリアム(William)の短縮形であり(他にもウィリー、ビル、リアムと呼ばれる事も)ゲルマン語に由来する英語の男性の名前。
意思、願望と兜(ヘルメット)、防護を合わせた言葉で、名前での意味は【断固とした保護者】【勇敢な保護者】と説明されています。
掘り下げてみましたが、ウィリアムはよくある名前なので単純に「男」、日本では「太郎」程度の感覚で選ばれているのかも。
【wisp】は藁や干し草の小さな束。
(関係ないのですが、干し草で包んで熟成するチーズがありますね)
で、ウィルオウィスプは【一掴みの藁のウィリアム】との訳が素直。
ですが、どうしても、藁を掴むというと「溺れる者は藁をも掴む」の連想してしまうので、
鬼火伝承の不気味なイメージが保てている気がする【松明持ちのウィリアム】を好んで覚えていました。
松明は元は、松の樹脂の多い部分を細かく割り割いて、火を点けた物。一方、藁もまた束にして火を点ける。要はトーチになればどちらでも良いと思います。
松明も【たいまつ】でも【しょうめい】でもどちらで読んでも構いません。サブタイトルとしては【たいまつ】です。
それで【たいまつ】は焚松から転じたと言われていますが、松明と書いて【たいまつ】と読ませるのは熟字訓の仕業です。
熟語訓とは雑に言えば、全部揃って初めてそう呼ぶ漢字の並び。漢字を分解しても、ひとつひとつの漢字にない読み方。
例えば「明日」明→あ 日→す ではなく、「明日」と合体して初めて「あす」が現れます。「足袋」も足→た 袋→び ではなく「足袋」と合体して初めて「たび」と呼ぶのです。
熟語訓はわりとあり、面白いので、是非、調べてみてください。
じゃあ話を戻しますが、鬼火伝承のウィルオウィスプって何って話。
Wikipedia─最終編集:1年 203.95.50.171をご参照ください。
因みに鬼火といえばの、ジャック・オ・ランタン(Jack-o'-Lantern)はランタン持ちの男。(同一人物説の検証は今回は無しで)
灯りといえど危険物持って、彷徨う真似はやめましょう。
後世に語り継がれてしまうかもしれません。
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