「私の話をしたいの」
「それから私達の話をしよう」
散文詩集に擬態した、ある日の日記。
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夏に似て 浸かる水は温く アスファルトは 裸足を焼いて 飛行機のない高い空 積乱雲 季節に向かう渡り鳥 思考も思惟も 伝わらず 誰もわたしを 知らないで 言葉だけは秋になる ボストンでは禁止って 思い出して だったらわたしは 結局誰 誰か教えて 気温30度に熱される10月も 予定通り 季節通り あの日の未来は 正しく寂しい
2024-10-05 00:55:21
午前零時の過ぎた頃 居ない君に開放感 知っている 悪い子じゃないって だからこそ 疲れ果てて 一週間もの人嫌い 嘘を吐いて やり過ごしているばかり 本音に嫌気が差しては 好きなものを どんどん増やして 常に君は虚偽耐性 僕は投げた匙を拾わない お人好しには暇も力も ないからさ
2024-06-17 00:47:32
空気感 陽の昇る地点 目が覚めても夜側に残り 夏の気配 湿度に記憶を呼び起こされる 寂しいと思うのは 1999年前後に置いてきた 誰の話 手を伸ばす2024年6月に 水の入ったいつものグラス わたしは飲みかけて机に戻す 微睡む時間は未だ足らないと
2024-06-02 16:24:20
以下。 調べ事を羅列して。 1910年のハレー彗星。 コミュケーションの主観性。 朝、起きる為にペンを置く。 夜、眠る為にペンを取る。 共有の意図は常時不在。 以下。 半端者を良として。
2024-05-18 23:23:09
集めるべきはお金ではなくて 思い出や縁を含む愛着のほうなんだよ 愛や執着じゃないよ でも愛着って難しいんだよね 毒だからね なので 集めたものをコントロールして 本来向けられたものへと きちんと還元出来る 技術と知識と畏怖と敬意 を持った人間が必要になってくる 敬意って言葉じゃ軽過ぎるのは置いておいて 集める技術や意味じゃなくて 何でもそうだけど 集めた後が大変なんだよ 特に 不特定多数の思惟や感情、欲 なんて辺りね と寝ずの早朝 わたしはあなたにお話しました
2024-05-11 05:00:50
この世界で 要らないとされたものを されていくものを 出来るだけ 伝えて残していきたい 落ちた花弁を拾う様に いずれ多くが無くすものを ここにある浅知恵を 次の春の終わりに また次の春が来なくても 彩らない木々の元で わたしたちの選択の結果が いつまでも未来になって もう遥か忘れられる過去となって だから例えばわたしは 次の春の終わりを まるで見たとばかりに
2024-04-02 01:51:30
小さな頃に 小さな手で 朝と夕に祈ったことを思い出す。 「どうか神様。誰にも見つかりません様」 小さな頃に小さな手で 朝と夕に祈ったことを翻す。 「どうか神様。わたしをちゃんと知ってほしい。 どうか神様。わたしはもう諦めたから」
2024-03-26 05:26:58
わたしね。 (ヴィンテージになった調度品の) 例えば 明治時代に使われていた鏡をみると 「わたしを映す未来なんて知っていたの」 って 思わず尋ねる様に (過去の現在地点を通過する) 鏡の向こうのわたしに訊ねてしまう。
2024-03-07 01:43:42
今年もまた 誕生日おめでとう って言えなくて もう一年だけ 生きてみよう って思っている 今年もまた 目を閉じると、世界の軋む音が聞こえる
2024-02-28 03:01:12
いろいろなものが終わるんだって 小耳に挟む先月末は ろくでもない人生に哲学書 いろいろなものを見送り続けて 3月は動かなきゃって トマトジュースを飲みながら 大丈夫 賢くてハイテクでローテクな 椅子の準備の今日日には キャスター付きで何処でも行けるの
2024-02-27 00:34:02